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①視覚マーケティングのススメ <ウジ トモコ>
出版された当初から気になっていた本ではあったが、最近になって買った。
何と言うか、得られることが本当に何一つなかった。こういう本も久しぶりだ。
Amazonでのレーティングがそこそこなだけに残念。
そもそもWeb上のレーティングはAmazonにしても食べログにしても必ずしもあてにならない。
僕が飲食店の経営者だったなら、あの手この手で格付けがよくなるように操作するだろう…
ホンモノの評判や歴史のある飲食店なら、そんな小細工不要といったところだが、名もなきシェフが新規にオープンした店となると、とりあえずお客さんに食べてもらうという「初動」を促すためにもWebを上手く利用する余地はある。
もっとも、この平易な内容の「デザインは大事だよ!」本に本当に高評価が集まるのだとしたら、日本のビジネス界はデザインに対してあまりにも疎いのかもしれない。すぐにトム・ピーターズの勢い溢れる著書でも読んだ方がいい。
内容はというと、「デザインは単なるコストではなく、もっと重視されてお金もつぎ込まれるものですよ」ということを何となく主観的に展開している。後半ではテクニックに関する説明もあるが、これ以上平易な本は存在しないのではないかというぐらい平易。本書のターゲットがデザインのデ、マーケティングのマも意識したことがないビジネスパーソンであるのならば、本書はしっかりとデザインされた作品なのかもしれないが…
②経済のニュースがよくわかる本 世界経済編 <細野真宏>
以前、友人の部屋で日本経済編を読み、正直なかなかいいなと思ったので、今度は自分で世界経済編を購入(といってもだいぶ前だが…)。
良くわかっている内容が多いので読むのにあまり時間はかけなかったが、さすが細野本だと今回も感動してしまった。この人が教育者をやっているというのは素晴らしいこと。天職ではなかろうか。
細かい説明に対しては経済学に詳しい人からすればさまざまな突っ込みが入るのだろうが、全体の流れというか、要点の繋げられ方は秀逸。これだけ人にものを教えるのが上手い人はそうはいないと思う。人間の思考がどういうところで躓くのか熟知した上で、本質からそれるような余計な部分をどんどん削いでいく。これぐらい肉を削いでくれないと、普通の人には骨は見えてこない。そして決して骨は分断しない。多少大雑把なところがあるにしてもロジックはきれいな一本線を描く。
細野本はまだ2冊しか読んでいないのだが、また機会があれば読んでみようと思う。きっと何を説明させても上手いのだろう。
Monday, May 04, 2009
細野本はやはり上手い
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