Monday, March 22, 2010

ARCHITECTURE NOW!

------------------------------------------------------------------------------------
LINK

ARCHITECTURE NOW! <Philip Jodidio>

シリーズの中ではわりと初期のもの。いろいろな建築家とそのプロジェクトに触れることができる図鑑のような本。知らない人ばかりで本当に面白いのだが、1ページ目の安藤忠雄に始まり、日本人が多いことには驚く。日本人はデザインセンスという意味ではとても優れているような気がする。文化も、世界という一つのくくりの中で見ると、異彩を放っているし、もっと世界に面白いものを提供できる人種であり国であるように思う。
ある場所に有るものをそれが無い場所にもっていく、伝えるということはまだまだできると思うし、一見省エネかもしれないが、それである種のwaveをつくることに興味がある。

本書に載っている建築家のうち、ここで1人ピックアップしようと思うのは、Renzo Piano(レンゾ・ピアノ)だ。イタリアの超有名建築家。日本では、関西国際空港で知られる。なぜかというと、たしか知ったのは3,4年前だったと思うが、あるプロジェクトで度肝を抜かれたからだ。そのプロジェクトとは、ニューカレドニアのTjibaou Cultural Centre(チバウー文化センター)だ。


この躍動感には衝撃を受けた。何かが地球から生えている…
僕はけっこう"家"を見るのが好きなのだが、このプロジェクトには本当に驚いた。

チバウー文化センター by Archstructure.net
http://www.archstructure.net/contents/tjibaou/

RPBW - Renzo Piano Building Workshop
http://www.rpbw.com/


本書に載っている建築家のうち、プロジェクトもので本当に好きなのが、巨匠、SANTIAGO CALATRAVAなのだが、こちらについてはまたの機会に書くことにします。
他にも、本書の表紙にもなっている、ALBERTO CAMPO BAEZAとかかなりいいです。
 

Monday, March 15, 2010

思考の整理学

------------------------------------------------------------------------------------
LINK   LINK

①思考の整理学 <外山滋比古>

初版は1986年。これはなかなか鋭い書だと思う。思考方法について、アイデアの生み方について、今の教育について、人間vsコンピュータについて…こうした分野における現在の名著と内容に齟齬がない。これだけコンパクトな本でありながらエッセンスがぎっしり詰まっている。

本書では、まず人間を2タイプに分類する。グライダー人間と飛行機人間だ。グライダーは自力では飛べないという意味で動力付きの飛行機にはだいぶ劣る。飛行機人間とは、簡単に言えば、創造性を持った人間のこと。そして本書の目的は、知識を受動的にでも吸収することに優れたグライダーと、自分で何かを発見できる飛行機の良さを兼ね備えた人間になるにはどうすればいいかというもの。

コンピュータという極めて優秀なグライダーが出現した今の世では、グライダー人間は通用しない。職を追われることになる。筆者は、多くの学校教育がグライダー養成教育であることに警鐘を鳴らす。これについては極めて同感。確かに学校教育の中で飛行機人間を養成するのは難しい。自力飛行能力の獲得にこだわりすぎると、グライダーとして飛ぶことすらできなくなってしまう可能性があるからだ。ある程度知識をインプットできなくてはアウトプットは思うようにできない。あとは画一的な教育方法に頼るのではなく、個別に子供を見て、その能力を慎重に伸ばしていく他ない。本書では、基本路線としてグライダー養成教育がなされる中、どういう工夫をすれば飛行機能力を伸ばせるかというところに主眼を置いている。それが思考の整理というやつなのかもしれない。要はインプット後からアウトプットまでの段階での方法論だ。
例えば、基本的なことにも思えるが、捨てる、忘れるという機能の必要性について。捨てる、忘れるということをせずに、どれだけインプットしてもアウトプットプロセスに影響が出ないのだとしたら、それはすごいが、残念ながら、我々人間の頭はそうはできていない。捨てる、忘れるというのは一つのメンテナンスなのだ。他にも、アナロジーの活用法、とにかく書いてみることの機能、セレンディピティなど、"頭"のしくみを多面的に分析し、いかにしてうまく使うかを解説。ライフハックの原典のような本。

文章も読みやすく、論理展開もクリア。行き詰ったときに読み返したい本。
ところで、これもよく言われることだが、ノートやメモについて、記録したという安心感が忘却を促進するらしい。メモも使いようだ。頭のスペックが落ちては元も子もないので。


②日本人が知らなかったETF投資 <カン・チュンド>

Amazonで高評価だったので購入したもの。
が、なぜそんなに高評価なのか理解に苦しむ。ETFの入門書としては悪い本では決してないと思うが、特段素晴らしいということもないと思う。広く浅く、初めての人でもETFを買おうかという気になるぐらい親切に内容が展開されているが、どれも当たり前のことばかり。逆に、リスクリターンの話やポートフォリオの話をよくわからずに投資をしている人が多いということなのだろうか。
債券と合わせてしっかり分散の効いたポートフォリオを組み、ポートフォリオボラティリティーのコントロールをしながら、長期で持てば勝てる、というのが大体の主旨だが、それだけで簡単に勝てれば苦労はしない。本質であるリスクリターンについて深堀りした解説ないままに、シンプルなルールを守ればたいがいは勝てると一貫して主張されていることに少し疑問を感じた。

ちなみにETF投資自体は、特に信託報酬の安さという観点で、非常にいいものだと思っている。アクティブ型の投信などはよほどのことがない限り買う気にはなれない。
 

Saturday, March 13, 2010

Time To Say Goodbye

------------------------------------------------------------------------------------


Time To Say Goodbye  by Sarah Brightman

映画『アマルフィ』を観て、久しぶりに聴いた曲。
この歌声は本当に奇跡だと思う。楽器を使わずこれだけの音楽を生み出せる…本当に女神。
実は曲名も好き。

動画ではアマルフィの写真が流れているが、この曲とすごくマッチする気がする。あの情景を思い出す。

いい音楽を聴くと人生について考えさせられる。
 

Sunday, March 07, 2010

Thought Leader

------------------------------------------------------------------------------------
"Thought Leader"

独自の意見や想い、アイデアを第一人者として発信し、社会の関心・議論を呼び起こす、巻き込む、変化を創りだそうとする。そうしたおぼろげなイメージでこの言葉を捉えていた。

Wekipediaの第一文によれば、

A thought leader is a futurist or person who is recognized for innovative ideas and demonstrates the confidence to promote or share those ideas as actionable distilled insights (thinklets).

http://en.wikipedia.org/wiki/Thought_leader

最近仕事において、この"Thought Leader"について考えなおす機会があった。というか主張している方がいた。そして今さらながら、麻生太郎氏(当時外務大臣)の著書や演説の中で触れられていることを知った。

麻生氏は"Thought Leader"を「実践的先駆者」と訳し、次のように述べている。

--Quote--
「ソート・リーダー」とは、この言葉が生まれた米国ビジネス界での正確な定義はいざ知らず、わたくしに言わせれば、他人(ひと)より先に難問へぶち当たらざるを得ない星回りにある者のことです。難問であるからには、なかなか解くことができません。けれども解決しようとしてもがく、その姿それ自体が、ほかの人たちにとって教材となるような人――。そういう人を「ソート・リーダー」といいます。
--Unquote--

引用元:http://www.mofa.go.jp/MOFAJ/press/enzetsu/17/easo_1207.html

問題を解決できるに越したことはないが、たとえ解決できないにしてもそれにチャレンジするということはそれだけで大きな流れを生み出す。物事を前に進める。「他人より先に難問へぶち当たらざるを得ない星回りにある者」が問題を解決できないことに怯え、チャレンジしないという事態は、その人の所属するグループ全体の停滞を意味する。フロンティアにいる者がリスクを取れない、もがけないような評価制度、報酬体系は是正されるべきで、また、各人は自分がフロンティアにいるかいないかに関わらず麻生氏の述べるような"Thought Leader"を目指すべきだろう。

自分や自分の所属組織が"Thought Leadership"を欠いていないか、これは今後生きていく上で重要な視点であるように思う。逃げてはいけない。
 

Friday, March 05, 2010

ArtするSite

------------------------------------------------------------------------------------
2番目と5番目が好き。
2番目はスクリーンセーバーとして欲しいな。

http://www.conch.jp/


原健太郎

http://www.kentarohara.com/


やはり"音"の存在は大きい。