Monday, March 30, 2009

SAL

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amadanaから超小型ビデオカメラが登場するのだが、個人的に大注目している。
名前は"SAL"
ネーミングがなかなか良くて、呼びやすいし、可愛げがある。
Smile and laugh
Share a love
Share a Life
Sexy and Lovely
等、いろいろな S・A・L が背景にあるらしく、何だかコンセプトが楽しい。

横54×縦95×厚さ12、85gのミニマルなボディに備わっているのは2hまでの録画機能だけだが、そういうシンプルなところが使いやすいのだろうと思う。インターフェースもシンプルで、とことん無駄を削ぎ、その分デザインと使いやすさ・手軽さにこだわった一品。電源onからたった1秒で録画可能状態になるらしい。USBで簡単にSAL同士、PCとも動画をshareできるというウリもあり、スタートダッシュが決まれば、所謂ネットワーク外部性というやつでぐいぐい売れる可能性を秘めている。SNSや動画投稿サイト、ブログなどが日本でもだいぶ普及したので、土壌はある。こういう手軽に動画を撮れる機器を市場に出すには今はベストなタイミングだろう。アメブロと相性いいようなので、タレントが使い始め、それが高い宣伝効果を生む、という構図も見えてくるし、mixiとも手を組んでいるのでなかなか用意周到な模様。


ただ、ややネックなのが価格。amadanaのプロダクトは基本的にその電化製品としてのスペックに対して値段が高いのだが、このSALもそれは同じ。デジカメでも動画は撮れるし、携帯電話でもそれなりに録画ができる現代にあって、この録画機能だけで2万円だ。デザインとコンセプトは優れているのだが、価格の面でi-podのような爆発的なhitには至らないだろうということが容易に予想される。せめて1.5万円であって欲しかった。

あとは、sound面が心配。内蔵マイクはモノラルでサンプリング周波数は16kHz。これってどうなんでしょう。例えば会議の様子とかプレゼンなんかを撮るぐらいならいいけど、音楽やってる僕としてはちょっと残念なところ。


まあでも僕は速攻で買いますけどね。結局。
発売は5/22、予約開始は4/17
楽しみだ。(ちなみに色はブラウンを買う予定)

ともだちのみなさまへ、SAL買ったら連絡ください。SAL lifeしましょう。

SAL: http://www.amadana.com/sal/top.html
(このプロモーションサイト、良くできてます。かなり購買意欲高まる。)

Tuesday, March 24, 2009

Tezuka Architects

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Arch Daily を読んでいて、アンテナ立ったので取り急ぎメモ。
写真は世田谷の「壁のない家」 by Takaharu+Yui Tezuka
手塚夫妻の建築(プロジェクトモノではなく、特に家)はけっこう好きなのだが、それほど新しくもない、この「壁のない家」の存在は全然知らなかった。世田谷という近場でもあるのに…

地震大国日本、しかもいつ巨大地震が起きてもおかしくないとされている関東でこの構造…心配は拭えないのだが、日本の都内の一軒家としては晴れ晴れするぐらいの開放感。
天窓とか欲しいな、将来。
手塚建築研究所の作る家は屋根とか天窓が素晴らしい。

<空を捕まえる家2>
こちらもついでに同じ手塚建築から。「捕まえる」シリーズの中でも、このダイニングキッチンは特に気に入っている。雨の日だってあるかもしれないけれど、自然に敏感になれそう。部分的に開いた天窓から見る空は、家族にとって普通の空とは何か違う大切な景色になると思います。

手塚建築研究所:http://www.tezuka-arch.com/
 

Sunday, March 15, 2009

コンビニで売ってた本

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①「やる気がでない人」の心理学 <加藤諦三>

夜に家の近くのコンビニへ買い物にでかけたとき、なぜか買ってしまった本。
コンビニで雑誌ではなく本を買うというのは初めてだったし、そもそもコンビニに本はほとんど置いていない。でもなぜかそのときにこの本が置かれていて、そして気になってしまった。普通本を置かないコンビニに、わざわざ数冊置いている本にはそれ相応の理由がある。コンビニ利用客(しかも雑誌コーナーに立ち寄る客)なら買う人が多いかも、という予想がなければ置かないはず。そんな本を買った僕もまた、実はターゲッティングされた人間だったりするのかもと思うと何だか複雑だ。
さて、何はともあれ、内容。著者の加藤諦三さんという方は知らなかったのだが、恐ろしいほどの著書がある、もう70歳をすぎた心理学者。そういう人が書いた本だけに内容はけっこうしっかりしていると思う。コンビニで売られているからといって侮るなかれという感じだ。特に構成等気合を入れて書いたというような本ではなく、多分ある程度ササっと書けてしまった類の本なのだと思うが、さすがのキャリア。読みやすいし、けっこう鋭い。
「やる気がでない」という感情やそれに近いものは、どのような理由で起こるのか、そしてそのルーツはどこなのか。様々な角度で書かれている。自分がやる気がでないときはもちろん、周りの人のことを理解するためにもオススメできる本だと思う。精神的にタフな人、ポジティブな人、そして育った環境の良い人(これは本書を読めば分かる)は、周囲の悩んでいる人の気持ちが分からないわけでもないが、おそらく本質的には分からない。自分の考えの範疇を超えたところでその人が悩んでいるからだ。相手のことを理解していなければ、やさしくはなれないし、助けてあげることもできない。そういう意味での気づきも多い良本(しかもすぐ読める)だと思う。


②超簡単 お金の運用術 <山崎元>

非常にシンプルな運用の本として各所で絶賛されていたのを見て購入。
確かにシンプル、かつ分かりやすいし、庶民向き。
僕は投資とか運用に対する熱は全然なくて、この点非常に庶民というか、モチベーションは平均以下かもしれないのだが、すごく共感できる内容だった。著者は転職回数の多さでも有名な山崎さんだが、なんか人生に対するスタンスがすごく冷静というか淡々としている。であるから故にか、こういう本は非常にハマっている気がする。金融機関に勤めていながら、これだけ「庶民の味方」な本を書いていいの?というぐらいの開けっぴろげな内容で、かつ理論とも齟齬はない。自分で考える頭(や知識)がない状態で、ある一人の考え方を妄信するというのもどうかとは思うが、この一冊はそんなに害のない(そして多くの人にとってためになる)一冊ではないかと思う。
普通の人が投資とかお金のことであくせくするのってどうなんだろね?だったら楽でほぼベストというやり方にしておけばいいんじゃない?という本書のスタンスには、とにかく好感が持てた。
 

最近、仕事の方で硬い専門書を読んで疲れる反動で、プライベートはとにかく軽い本が多い。
しばらくこの傾向続きそうです。
 

Monday, March 09, 2009

音楽は自由にする

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音楽は自由にする <坂本龍一>

最近刊行の坂本龍一自伝。
「音楽は自由にする」というのは何か含みがあるような日本語だが、独題の"Musik macht frei"はおそらく、かの"Arbeit macht frei"のフレーズを文字ったものだろう(大学時代のかすかなドイツ語勉強、これがひらめく程度には残っていてよかった…)。坂本龍一は芸術家であり思想家、かつかなり博識な人物なので、発する言葉の一つひとつの含みを探りたくなる。
本書はただの自伝と言えば自伝なのだが、圧倒的多数のビジネスマンとは違った生き方をしている一人の人間の、しかもかなり「濃い」自伝なので誰が読んでも純粋に面白いと思う。音楽をやっている僕は特にひきつけられ、思わず手にとってしまった。

僕は坂本龍一のソロ曲や出演した映画、YMOでの活動のような、有名な一部分だけは知っているが、実は彼がどう生きてきたのか、コアは何なのか、音楽をどう考えているのか、そうした部分は全く知らなかった。そういう点でも興味津々だったのだが、読了しても正直良く分からなかった。人間だから当たり前なのかもしれないが、いろいろな面がありすぎる。思想が哲学的だったり、挑戦的だったり、ヒーロー的だったり、冷たいような部分があったり、やはり芸術家だったり…。幼い頃から作曲を学んで芸大へ、というコースをベースにして培われた音楽観ではないような気がするし、でもやっぱりルーツはクラシックと呼ばれる領域のピアノ音楽だったりする。結局良く分からないので、ますます今後の彼の生き方に興味が出てきてしまった。平凡な言葉しか浮かばないが、味があるな…と思った。

坂本龍一と僕とでは生きた時代が違うということがもちろんあるのだが、僕とか僕の世代の人間って何か「薄い」気がする。相対的にだけれど。本書を読んでいて、一人の人間の人生の振り返りと自分とを照らし合わせていて、そう感じずにはいられなかった。僕が平均値ではないし、逆に僕は僕の世代の薄っぺらい人代表だったりする可能性もないわけではないのだが、坂本龍一対僕というわけではなく、彼の世代対僕の世代という比較で何かそういうものを感じる。
一つ思うのは、僕の世代では圧倒的に単位時間あたりの情報量/選択肢/自由度が、多い/高いということ。物理的な時間が同一なとき、その差は一つひとつの事象/体験の濃度として表れてくるのだろう。本書を読む前から思っていた、というか危惧していたことなのだけれども、人間だとか生き方だとかそいうものが全体的に薄くなっているような気がしてならない。また、じっくり何かを考えるための時間を環境に剥奪されているような気がしてならない。ここではあまり多くは触れないが、この辺りは自分の中で今hotなトピックになっている。hotなだけでなく少なくとも自分にとっては結構大事な観点でもあると思っている。

さて、閑話休題。本書の内容に戻って、印象に残ったところを3点ほどメモして終わろう。

まずは、"はじめに"から。思わず頷けた一節。
『ルールを覚えて、そのルールどおりにものごとを並べる。たぶん一般的に、成長するというのは、それができるようになることなんだろうと思います。でもぼくの場合、それに対する齟齬が、いつもいつもあった。学習すればやれるようにはなるけれど、何かちょっと生理的に、そういうことがぼくには合わないようです。』(p9)

この一節の前半部分には「成長するというのは…」ということが書かれているが、それ(成長)に対しては多くの人が一家言を持っていて、いろいろな意見があると思う。「成長」を人生の生きがいにしているなんて言う人はたくさんいるし、そういう人から言わせてみれば、ルールどおりに云々なんてとんでもないこと言っていると思うかもしれないが、僕は何だか分かる気がする。芸術ってそういうもんだよね。ビジネスをはじめいろいろなフィールドで成長っていう概念はあるけれど、芸術においてはあんまりないかもしれない。成熟はあっても。
正しいかどうかは言えないのだけれど、「成長」について端的にぽろっとこういう言い方ができるところも面白い人だなと思う。


2つ目はこれ。
『音楽が「わかる」とか「わからない」とかいうのはどういうことか。それは民族音楽を考えるうえでも面白いところなんですが、簡単に言ってしまうと、文化的な背景がまったく違うところの音楽は、聴いてもほとんどわからない。』(p130)

ふむふむという感じ。ということは逆に、音楽を分かり合ったら、それから来る感情を共有できたら、少なくともある程度は文化的な背景が似てるっていうことだね。そんな気もする。そんなこと考えて、僕の好きな音楽が愛される街にでも行ってみようか。


最後は以下の部分。
『人は非常時には、普段から切り捨てていたようなレベルの情報もすべて拾うようになります。全方位に過敏になるんです。そうすると、音楽というものはできなくなってしまう。感覚の許容量を超えてしまうんですね。音楽が消えただけでなく、あの騒々しいニューヨークで、音がしなかった。誰もクラクションを鳴らさないし、ジェット機も飛んでいない。ものすごく静かでした。針が落ちただけで人が振り向くぐらいのぴりぴりした感じが、ニューヨーク全体を覆っていた。そんなときにもし誰かがギターなんか弾いたりしたら、殴られかねません。ああ、こういうふうになるんだなと思いました。』(p220)

感覚にゆとりがないと音楽なんてできない。確かにそうかもなぁ。実はこの部分の後に、葬送のシーンをもって初めて音楽が復活したと書かれている。極限状態では音楽は人の心に入り込む余地もないけれど、またその扉を開くのも音楽の役目だということか。人の心に入り込んで感情の拍動を促すような、なんかそういう音楽でも仕事でもやりたいなと思う。
 

Thursday, March 05, 2009

スペインの穴ぼこ建築

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面白いものを見つけた。この office いい。
まだ建設中らしいのだが、非常に美しい。"穴ぼこ"の空き方に何だか"生"を感じる。水の中で空気吐き出したらこんな感じになるよね。
しかしまぁ office っていうのがすごい。総工費は €6.4mil ほど(8億円ぐらい)。


建築事務所はスペイン(バルセロナ)の estudio barozzi veiga :
http://www.barozziveiga.com/

スペインと言えば Gaudi の国。ワクワクするような建築物が数多くある。オランダの建築も好きだけど、やはりスペインに行きたい。第2外国語はスペイン語かな…


こちらもスペイン。Basque Health Department Headquartersというらしい。
周りの classical な建物との対比が新鮮。コーナーにこれがあると、街の印象はガラリと変わる。それがいいか悪いかは別として、単純に面白いと思うし刺激される。

こちらの建築事務所は coll-barreu arquitectos :
http://www.coll-barreu-arquitectos.com/

穴ぼこofficeといえば、青木淳の SIA AOYAMA BUILDING があるじゃないか!
確かテナントビルだし、起業して入ったら穴ぼこな暮らしが可能。賃料どれくらいだろ…


SIA AOYAMAのデザイナーは青木淳だけれど、シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズ(SIA)はこれで2008年度グッドデザイン金賞受賞。いい仕事してるじゃないですか。

青木淳のコメント
「一日の中でもっとも滞在時間が長い(ことが多い)オフィスで実現したかったのは、制御された快適さよりも、例えば自然を前にした時に感じる、自由な振る舞いが保障される距離感だった。」
にウチの会社の経営陣も心を打たれ、新HQ建設!というような奇跡の流れが起きることを祈る。

青木淳建築計画事務所:
http://www.aokijun.com/

最近感性乏しい四角いビルの中での滞在時間を積み上げ過ぎなので、息抜きに建築の話題を。
 

Monday, March 02, 2009

仕事は楽しいかね?

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仕事は楽しいかね? <Dale Dauten>

昨年末にプレゼントされた、ありがたい本。
読んでから大分経ってしまったが、忘却曲線の彼方へ行ってしまわないうちに簡単に記録しておく。
タイトル・表紙から感じられるイメージ通り、ほのぼのとしたストーリー仕立ての自己啓発本。
構成はユダヤ人大富豪の教えにも似ていて、筆者が伝えたいことを物語内の「すごい人」に語らせる。数ある自己啓発本のように筆者がダイレクトに主張してもいいのだが、「すごい人」を置くことで読者に伝える力が増す。ユダヤ人大富豪の時もそうだったが、たまに読むとすんなり教えを享受することができていい。

内容はというと、「とにかくtryし続けよう」というシンプルなもの。今まで読んだ他の多くの本に書いてあることがほとんどなのでメッセージ自体は既に僕の中に染みこんでいるが、こういうのは何度上書きしてもよくて、モチベーションは上がる。課題は如何にして日々の行動に落とし込むかというところにあるが、そのためにはまず、本でもいいし人からの刺激でもいいし、何でもいいけれど、メッセージや学びを心の奥底ではなくて前面に出しておけるような定期的確認が必要。本書はリラックスした文体でその一助となった。

そのようにして今回再確認できて、これからも意識していこうと思っていることを以下メモしておく。


①他人の過去を生きるな!

これは常日頃から僕が思っていることで、自分の中ではかなり大事にしている発想。
本書にも同じような内容を言っている部分があった。

『きみは模範的な人の真似をしようとするけど、それはある一つの道をたどってほかのみんなと似たり寄ったりの考えに行き着こうとしているにすぎない。さらに悪いことには、模範的な人に話を聞くと、彼らは往々にして自分の歩んできた道のりを整然と語って、プロフェッショナルとはかくあるべき、みたいに思わせてしまうんだ―――別な表現をすれば、それこそが成功への決まった方法でもあるかのように思わせてしまうってこと。』(p74)

まさしく。そして周囲にそういう人生の先輩の多いこと。
時代も違えば人生の価値観も違う。一人ひとり生きることのmissionが違うんだから、人生という広大なストーリーにおいてベストプラクティスなんて本質的には存在しない。ある狭い範囲の物事(例えば特定のフィールドでのビジネス)に対してはベストプラクティスが存在することは多いし、ある特定の能力に注目したりすれば誰かをベンチマークとすることもできる。しかし一人ひとりの人生全体には決してそうした手法は適用できないと思う。人からのアドバイスを活かし、本や歴史から学びながらも、結局自分の幸せを創るのは自分なのだ。


②クジを引く回数を増やすという簡単なこと

世の中には案外超ローリスクで何度でもチャレンジ可能なものは多い。日々の仕事でもそうだったりする。ただどうしてか、自分も含めて、何度でもトライ可能なのにトライしない人が多い。1回1回のわずかな痛手・労力から逃げているだけなのだ。1回の試行の成功確率を高めるということは並大抵の難易度ではないのに、それをうんうん唸って考えたりする。考えるだけは楽だからだ。どんなに論理的・戦略的に考えても、人生における数々のトライにおいて人は失敗する。結局運とか縁とかそういうものにはなかなか勝てないからだ(勿論勝つ人もいる)。そしたら答えはホントにシンプルで、トライし続けることに尽きるんだよね。それができない場合は何らかの意識の転換が必要。全てはそこから始まる。


③自分は並みの人ではないと思え!

『他人を凌ぎたいと思うなら、まず最初に越えるべき、だけど一番難しいステップは、"並みの人"をやめることだ』(p83)

世の中頭がいい人はごろごろいるし、才能豊かな人、尋常じゃない努力家もいくらでもいる。頭の良さでも勝てない、才能面でもだめ、自分には仕事以外のこともあるし100%の時間を捧げて努力することなんてできない…とか思い始めると何もできなくなる。確かに個々の能力とか、時間のかけ具合とかで number one や only one になることはキツい。でもそれは必ずしも必要ない。実際に世界に自分より能力の高い人間がいようが、関係ないのだ。その人が自分を並みの人だと思ってしまっているために能力を発揮できていないかもしれないし、チャンスは無数にある。自分が並だと思ってしまってトライしなくなったらその時点でチャンスは全て手の中から消えてしまう。日々自分の至らなさを知り、謙虚に反省しながらも、決して自分は並だと思ってはならない。


④完璧という名の限界成長点

『"完璧とは、ダメになる過程の第一段階"ってことなんだ』(p88)

これはついついやってしまう。「よし、完璧」という具合に。
本書を通してこの言葉が一番効いた。同じようなことをどこかで読んだり聞いたりしたことはあったが、実際全然毎日意識できていなかった。日々未完成なものを並行させて仕事や生活をしている中で、自分が当初目標として定めていたものを完全に達成すると、その達成感に浸って終わりにしてしまう。"完璧"と思うことによる達成感は他の未完成なものに継続して取り組む原動力となるし、それがなければモチベーションコントロールも難しいのだが、やはり本質的には"ダメになる過程の第一段階"なのだろう。この辺りの精神的capacityを拡げていくのは一朝一夕では難しいが、要注意点として常に意識はしておこうと思う。


他にもいいこといろいろ書いてあったけれど、とりあえずこんなところにしときます。
あまり欲張ってもしょうがないので。また悶々としたときにでも読み直します。