Monday, May 05, 2008

BAUHAUS

------------------------------------------------------------------------------------
バウハウス・デッサウ展に行ってきた。
BAUHAUS experience , dessau

2008 4/26 - 7/21
@東京藝術大学 大学美術館

展示HP : http://www.bauhaus-dessau.jp/

藝大美術館HP : http://www.geidai.ac.jp/museum/


BAUHAUS は1919年、ドイツのヴァイマールに設立された造形芸術学校で、美術・工芸・写真・デザイン等と建築に関する総合的な教育を行っていたが、1933年、ナチスの台等によって閉校を余儀なくされた。
その短い歴史にも関わらず、75年経った今でも、世界中のデザインや建築に多大な影響を与えている。

本展は、BAUHAUS の歴史の中でも、デッサウに拠点があった頃の活動を主に取り上げている。
デザインや工芸、建築といったものは大好きな僕であるが、バウハウス・デッサウ財団のコレクションがこれほどの規模でドイツ国外に出て紹介されるのは世界でも本展が初めてということもあり、展示が始まってすぐに足を運んでしまった。
"ド"ストライクかつ大満足な展示だった。興味ある方は是非足を運んでくださいな。


BAUHAUS の活動方針や理念で最も印象的なのは2つ。

①「 芸術+合理主義・機能主義=新しい"工芸" 」という方針
②「あらゆる造形活動の最終目標は建築(バウ)である」という理念

①について
今でこそ、私たちの身の周りには、オシャレで機能的なものが溢れている。インテリアショップに行けば、プロダクトをそういう趣旨で作っている会社の商品が置いてあることが分かる。つまり、陶芸家や彫刻家といった芸術家ではなくて、会社が普通にそういったプロダクトを世に出しているのだ。大量生産で。
これは実はすごいことで、昔は芸術と工業(合理主義、機能主義の存在)は完全に分離されていたのだ。今私たちの生活の周りにオシャレなプロダクトが溢れているのは、BAUHAUS ありきかもしれない。

②について
これは BAUHAUS の創設者で最初の校長ヴァルター・グロピウスの言葉。
芸術と技術は最終的には、生活機能の総合場である「建築」に行き着くという発想。
4つ前の entry の Harry Seidler も BAUHAUS の理論を表現できる建築家の一人であるらしい。


展示は3部構成で、当時の時代背景→バウハウス・デッサウの教育→建築 という順に展示がなされている。当時の BAUHAUS の教授陣が何を教え、学生はどんな様子で造形活動をしていたのか、そしてそれが今にどう繋がっているのかが非常に分かりやすかった。
BAUHAUS で学びたい…

かなりじっくりと鑑賞し、同館で行われている「芸大コレクション展」(日本芸術に BAUHAUS がどう影響したかもわかる)も観たため、非常に疲れた。さらに、 time over で、もう一つやっていた「工藝考」というこれまた僕が好きそうな展示が見れなかった。残念。
まあでも本当に大満足の1日でした。


BAUHAUS dessau の HP : http://www.bauhaus-dessau.de/

ついでに、上野公園の周りでおもしろい家があった。


こういう「でっぱり」、嫌いじゃないです。
そういえば、通ってた大学も「でっぱり」つきの建物があったな…
 

No comments: