Sunday, May 18, 2008

サブプライム・カーボン・アセット

------------------------------------------------------------------------------------
3ヶ月ぐらい前のものだが、アル・ゴアの最近のプレゼンの中で面白いフレーズが出てきた。
以前の entry で書いた竹村氏の講演の中でも少し触れられていたし、今後 key word になってくるかもしれない。

以下の映像が、ゴアのプレゼン。相変わらず素晴らしいプレゼンで面白い。


<partⅠ>


<partⅡ>


<partⅢ>

partⅡの真ん中あたりで、こんなフレーズがある。

There are a lot of great investments that you can make.
If you are investing in "tar sands" or "shale oil", then you have a portfolio that is crammed with "subprime carbon assets".

まさに言い得て妙とはこのことで、現象を的確に捉えているとともに投資家に対してかなりのインパクトを持つ表現となっている。さすがゴア。
今、排出権取引は国家レベルでなされているが、将来的にはもっと企業や個人に落とし込まれるだろう。そうなるとビジネスをする上での炭素排出量が大きな意味をもつことになる。メーカーのコスト計算もだいぶ変わってくるだろう。B/S や P/L に炭素排出関連項目が盛り込まれるようになると、いよいよ投資家にも影響が及ぶ。
炭素を大量に排出する企業もお金がなければビジネスはできない。ゴア氏が投資家にこのようなプレゼンをすることで、企業は「炭素排出体質」を改めざるを得なくなる。資本主義を利用した賢いアイデアに脱帽です。
近い将来、マーケットが激動するかもしれない…


こちらもご参考。(abc news)
Gore Warns on 'Subprime Carbon' Industry
http://abcnews.go.com/International/WireStory?id=4293939&page=1

 

No comments: