Sunday, May 24, 2009

デスク周りのDesign - 3点整備でパフォーマンスUp

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<ロジクール ディノボ キーボード DN-900>

異動して多少落ち着いたところで、デスク周りも刷新。まずは会社で支給されているNECのキーボードをやめ、ロジクールのちょっと高級感あふれるワイヤレスキーボードに変えた。
これまで使っていたキーボードは配列も良く、特に不満もなかったのだが、有線なのでスッキリしないのと、キーストロークが深いのがやや気になっていた。まあしかし一番の理由はデザイン面で、何か無頓着なところが嫌だった(笑)

新調したロジクールのキーボードはピアノブラックというフレコミでなかなか高級感がある。アルミなんかも使っていて見た目は良い。しかもワイヤレス。性能の方はというと、キータッチはノートPC風だが浅すぎず程良い。そして音が静か。キー配列も標準的で使いやすい。特に、①Ctrl、Shift、Altが両サイドにあること、②テンキーがついていること、③Home、End、Page Up、Page Downが右Ctrlから丁度良い場所にあること、④左サイドのCtrlとShiftが一番左端に並んでいること(小指、薬指で楽に同時に押せる)、の4つは僕にとってマストなのだが、とりあえずその条件は満たしている。Insertなど個人的には不要のキーが小さく、Deleteが幅を利かせているのも好感触。
全体的に使いやすく、いい買い物だった。ビッグカメラ某店では¥12,000overとキーボードにしては高かったのだが、Amazonでは¥8,480とかなり価格に差がありビックリ。迷わずAmazonで購入。

1週間使ってだいぶ慣れたのだが、一つ不満点があると言えば、最上段のEscとファンクションキー群が小さいこと。僕はけっこうこれらのキーを使うのでちょっと使いにくい。慣れの問題かもしれないが。

ちなみに僕がかなり頻繁に使うファンクションキー操作は以下です。

①単発系
F2(名前の変更)、F4(Excel関数で絶対参照/相対参照切り替え)、
F6(アドレス反転)、F9(Excelで更新)、F12(名前をつけて保存)

②組み合わせ系
◇Shift + F2 : セルにコメントをつける(Excel)
◆Shift + F3 : 関数の挿入(Excel)
◇Shift + F10: 右クリックメニュー
◆ Alt + F4 : 「閉じる/終了する」系で多用

①②とEscを何の違和感もなく押せるようになるまであと2週間はかかるかと。


次に(というか同時に)、同じくロジクールのマウスも購入。これもワイヤレス。
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<ロジクール V550 Nano コードレス レーザーマウス>

小型でスッキリ。感度も抜群。マウスだけでももっと早く買えば良かった。
このマウスの特筆すべき点はホイール。滑らかなモードとカリカリ感のあるモードに切り替えられ、滑らかモードでは1回のはじきでExcel 10,000行程スクロールできるらしい(実際普通に使ってると3,000行ぐらいか…)。あとはホイールを横に倒せば横スクロールも可能。かなりデータぎっしりのExcelを使いまくっている僕は横スクロールができなくなると非常に困るのでこれは嬉しい。でも実際に横スクロールするときはホイールの横倒しはほとんど使わず、Shift + ホイール で横スクロールしている。これだとかなり早い。高性能ホイールであれば一瞬で自由自在にExcelの横移動が可能。Excelではマウスは極力使わないようにしているが、大きな移動の際だけはセル移動系ショートカットじゃマウスに勝てない。

(参考)Shift + ホイール で横スクロールができるようになるフリーソフトはZtop
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se347938.html


キーボード、マウスに加え、デスク周りに登用したのが、KOKUYOのスタッキングトレー

http://www.g-mark.org/search/Detail?id=13998

Good Design Award で2回も受賞しているだけあって不滅のデザイン。僕はブラックを3つ購入。
かなり使い勝手がいい。次々と来る書類をとりあえず一番上の段に放り投げ入れ、読んだり処理したものでまだ捨てられない、且つちゃんとした保存場所もないものは一段下へ…などといろいろルールを決めて使えばかなり業務効率Up。重宝してます。


デスク周りを整備すると俄然モチベーションも違います。
今回の3点はかなりオススメ。業務効率を上げて頭と手をフリーにする時間を多く作るべし。
 

Monday, May 18, 2009

面白法人カヤック

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面白法人カヤック会社案内 <柳澤大輔>

「株式会社カヤック」という面白法人の存在を知ったのは今から1年半程前。当時は今ほど有名ではなくて、こんな会社の存在を知っていること自体にちょっとワクワクしたものだ。僕の働く会社の人たちが見たらたまげてしまうような会社だが、僕は個人的には大好きだ。わざわざこの会社案内を買うぐらい。

そもそも、コーポレートサイト(http://www.kayac.com/)自体が面白いのだが、こうして1冊の本として会社案内を出版してしまうところも笑える。たぶん日本で一番というぐらい面白い、カチッとした形のない会社なんだろうと思う。トップダウンな構造で縛っていないのに会社として形を保てることが何とも不思議で、この1年半の間、カヤック以上に興味をそそられる会社に出会ってない気がする。ビームスという会社もけっこうやりたい放題で面白いが、全く比ではない。

面白さについては本書かサイトを見て下さい。人によっては固定観念が吹っ飛ばされるような爽やかな風を感じることができるでしょう。但し、今仕事でガチガチな内部統制関係をやっていて頭が一杯な人などにはあまりオススメできないかもしれません(笑)

ちょっとだけ個人的な好みについて。
会社としては、「BM11(ブッコミイレブン)」ことラボ組織の存在。サービスでは「HOUSECO」という建築家とのマッチングサービスがかなり好きです。いいよな~。

本書は会社案内と言えど、面白いことがたくさん書いてある。
その中で、今の自分にはまだ足りず、かついいなと思う部分をメモして終わることにする。

①キーワード「YESの数だけ、NOも言う。NOの100倍、案を出す。」(p58)

う~ん、100倍とはシビれる。

②(ブレストの話で)自分の興味をひかなかったり、明らかに稚拙な意見であったりしても、それをヒントに、そこからアイデアを膨らまそうとがんばることが、真の意味での「相手の意見を否定しない」ということなのです。(p76)

ブレストでは反論しないのはルールだけれど、それだけではなくて、相手の意見をもとにアイデアを膨らまそうとしないのでは「否定」しているのとそう変わらない。とにかく誰かのアイデアに無心に乗っかっていく姿勢がさらなるアイデアを生む。アイデアの連鎖を止めるな。
 

Sunday, May 17, 2009

柔らかな確率の話

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使える!確率的思考 <小島寛之>

久しぶりのヒット。
確率という考え方が実際の世の中をどう捉えるのか、難しい数式を使わずに、かなり踏み込んだところまで説明される。もっと早く読めばよかった。

確率と聞いて大半の人が思い浮かべるのは、昔数学の授業で習ったアレだろう。単純化された現象の起こりやすさを推定する非常にドライなイメージ。現実世界にはあまり適応できるような代物ではないという感覚を持っている人が多いだろう。確率の考え方は産業の現場においてかなり活用されているが、それも教科書で習うドライな確率の発展版であり、それしか知らない人にとっては本書で展開されるような確率論は斬新なものとなるだろう。

「どの目が出る確率も1/6となるように完璧に作られたサイコロ」のような、教科書で習う確率が対象とするものは現実世界にはあまりない。各々の事象の起こりやすさが完璧に決まっているのであれば、地道に確率計算を積み重ねてゆき、目的の事象の起こる確率を算出してそれをもとに判断をするということは可能であるし、しっくりもくる。しかし、実際には確率計算どおりに現実は動かない。そういうズレがあるからこそ多くの人は、確率というのは机上の空論で参考程度にしかならないもの、人間心理を無視したドライなもの、というように捉えがちだ。

本書はこうした確率のイメージを超えた、何というか「生」感覚のある確率の考え方を説明するもので、非常に新鮮だった。比較的馴染みのある確率の考え方で日常現象を考えてみるところから始まり、徐々に「頻度主義」、「統計的確率」というドライな理論から抜け出していく。ベイズ推定の解説などを通して、次第に意思決定のための確率論が展開され、最終的に最新の理論を紹介しながら「仕組みの見えない不確実性」に対しての考察がなされる。

新書の形式でこれだけお手軽に確率の考え方を学べる本もそうないのではなかろうか。読了しても理解度70%程度の僕にはもちろん不可能だが、良く分かっている人でも、これだけ面白い本は書けないだろう。

本書とその著者について最後に特筆すべき点は、数学者・経済学者であるにも関わらず、一人の人間の人生や現実世界に対する見方が非常に人間味溢れていることだろう。

「不確実性下の選択というのは、各自の生きている社会の構造と不可分なのである。」(p215)と捉え、「合理的な選択」と「正しい選択」との違いを真剣に考察する研究者の存在と確率論の進化を初めて知った。
 

Monday, May 04, 2009

細野本はやはり上手い

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①視覚マーケティングのススメ <ウジ トモコ>

出版された当初から気になっていた本ではあったが、最近になって買った。
何と言うか、得られることが本当に何一つなかった。こういう本も久しぶりだ。
Amazonでのレーティングがそこそこなだけに残念。
そもそもWeb上のレーティングはAmazonにしても食べログにしても必ずしもあてにならない。
僕が飲食店の経営者だったなら、あの手この手で格付けがよくなるように操作するだろう…
ホンモノの評判や歴史のある飲食店なら、そんな小細工不要といったところだが、名もなきシェフが新規にオープンした店となると、とりあえずお客さんに食べてもらうという「初動」を促すためにもWebを上手く利用する余地はある。
もっとも、この平易な内容の「デザインは大事だよ!」本に本当に高評価が集まるのだとしたら、日本のビジネス界はデザインに対してあまりにも疎いのかもしれない。すぐにトム・ピーターズの勢い溢れる著書でも読んだ方がいい。

内容はというと、「デザインは単なるコストではなく、もっと重視されてお金もつぎ込まれるものですよ」ということを何となく主観的に展開している。後半ではテクニックに関する説明もあるが、これ以上平易な本は存在しないのではないかというぐらい平易。本書のターゲットがデザインのデ、マーケティングのマも意識したことがないビジネスパーソンであるのならば、本書はしっかりとデザインされた作品なのかもしれないが…
 

②経済のニュースがよくわかる本 世界経済編 <細野真宏>

以前、友人の部屋で日本経済編を読み、正直なかなかいいなと思ったので、今度は自分で世界経済編を購入(といってもだいぶ前だが…)。
良くわかっている内容が多いので読むのにあまり時間はかけなかったが、さすが細野本だと今回も感動してしまった。この人が教育者をやっているというのは素晴らしいこと。天職ではなかろうか。

細かい説明に対しては経済学に詳しい人からすればさまざまな突っ込みが入るのだろうが、全体の流れというか、要点の繋げられ方は秀逸。これだけ人にものを教えるのが上手い人はそうはいないと思う。人間の思考がどういうところで躓くのか熟知した上で、本質からそれるような余計な部分をどんどん削いでいく。これぐらい肉を削いでくれないと、普通の人には骨は見えてこない。そして決して骨は分断しない。多少大雑把なところがあるにしてもロジックはきれいな一本線を描く。

細野本はまだ2冊しか読んでいないのだが、また機会があれば読んでみようと思う。きっと何を説明させても上手いのだろう。
 

Sunday, May 03, 2009

臨場感溢れるチェス

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チェスや将棋と言えば平面版の上に駒を並べて繰り広げる頭脳戦だが、この3D発想は面白い。
チェスにしても将棋にしても、イメージは騎馬を率いた昔の戦争。峠のバトルの方がそれらしい。
おそらくこれは真上から見て平面フィールドと認識した上で通常のルールにのっとり遊ぶ用?なのだろうが、一歩発展して本当に3Dのフィールドを活かしたルールのゲームを作れるかもしれない。ナイトは上から下へ移動する際は、下から上へのときより1マス長く飛べるとかね。

作製者は Ji Lee
GEARFUSE:
http://www.gearfuse.com/3d-chessboard-places-king-at-the-peak/
 

やはり休日というのは時間が過ぎるのが早い。
2年ぐらい休みたいものです。