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人生のプロジェクト <山崎拓巳>
写真をたくさん使ったこの手の本が最近増えている気がするが、ちょっと疲れたときにふと読みたくなる類の本でもある。著者の本は本書が初めてなのだが、「デザイン」としてはなかなかいい本だった。
残念だったのが、月並みな問題解決ツールと、多くの自己啓発本に書いてあるような仕事術の紹介が真ん中にはさまってしまっている点。全10分間の静かな映画の合間にガチャガチャしたB級映画の宣伝が5分間も入ってくるようなうっとうしさ、陳腐さを感じずにはいられなかった。本書は終始抽象的で詩的な内容であるべきだったのではないだろうか。中途半端な具体は品が無い。まあ「企画者」が何をやっている人なのかを見ると、本書がこうなってしまった理由が分かるが、もったいない。
全体の構成はさておき、当たり前のようでいいフレーズが散りばめられている。
読了後、個人的に頭に残ったものを本棚にしまう前にメモ。
Quote
①
二人の男がレンガを積んでいた。
「君たちはなにをしているんだ?」とたずねると、
一人は「レンガを積んでいるんだ」と答えた。
もう一人は「教会を造っているんだ」と答えた。
そして二人の未来は、まったく違うものになった。
②
怖がらなくてもいい。死ぬこと以外はかすりキズだ。
③
「めざす」と「がんばる」は違う。
「がんばっている」が「めざしていない」ときがある。
この違いは見分けにくいが、大きく違う。
「めざす」とは“目標と期限”が明確で、
その達成のために、意思を持って行動することである。
④
誰かが仕立てたストーリーではなく、
あなたからはじまるストーリーを。
Unquote
①は常々意識はしているものの、ふとした瞬間に忘れてしまうこともある視点。
この視点ってデメリットあるかな?…ないと思うな。
もっと頻繁に自分に問うてみようと思う。
ここに書いてしまえばなんでもないようなフレーズがサさるフレーズに変わる…デザインってすごいな、やはり。
Monday, June 22, 2009
PROJECT OF LIFE
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