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①「やる気がでない人」の心理学 <加藤諦三>
夜に家の近くのコンビニへ買い物にでかけたとき、なぜか買ってしまった本。
コンビニで雑誌ではなく本を買うというのは初めてだったし、そもそもコンビニに本はほとんど置いていない。でもなぜかそのときにこの本が置かれていて、そして気になってしまった。普通本を置かないコンビニに、わざわざ数冊置いている本にはそれ相応の理由がある。コンビニ利用客(しかも雑誌コーナーに立ち寄る客)なら買う人が多いかも、という予想がなければ置かないはず。そんな本を買った僕もまた、実はターゲッティングされた人間だったりするのかもと思うと何だか複雑だ。
さて、何はともあれ、内容。著者の加藤諦三さんという方は知らなかったのだが、恐ろしいほどの著書がある、もう70歳をすぎた心理学者。そういう人が書いた本だけに内容はけっこうしっかりしていると思う。コンビニで売られているからといって侮るなかれという感じだ。特に構成等気合を入れて書いたというような本ではなく、多分ある程度ササっと書けてしまった類の本なのだと思うが、さすがのキャリア。読みやすいし、けっこう鋭い。
「やる気がでない」という感情やそれに近いものは、どのような理由で起こるのか、そしてそのルーツはどこなのか。様々な角度で書かれている。自分がやる気がでないときはもちろん、周りの人のことを理解するためにもオススメできる本だと思う。精神的にタフな人、ポジティブな人、そして育った環境の良い人(これは本書を読めば分かる)は、周囲の悩んでいる人の気持ちが分からないわけでもないが、おそらく本質的には分からない。自分の考えの範疇を超えたところでその人が悩んでいるからだ。相手のことを理解していなければ、やさしくはなれないし、助けてあげることもできない。そういう意味での気づきも多い良本(しかもすぐ読める)だと思う。
②超簡単 お金の運用術 <山崎元>
非常にシンプルな運用の本として各所で絶賛されていたのを見て購入。
確かにシンプル、かつ分かりやすいし、庶民向き。
僕は投資とか運用に対する熱は全然なくて、この点非常に庶民というか、モチベーションは平均以下かもしれないのだが、すごく共感できる内容だった。著者は転職回数の多さでも有名な山崎さんだが、なんか人生に対するスタンスがすごく冷静というか淡々としている。であるから故にか、こういう本は非常にハマっている気がする。金融機関に勤めていながら、これだけ「庶民の味方」な本を書いていいの?というぐらいの開けっぴろげな内容で、かつ理論とも齟齬はない。自分で考える頭(や知識)がない状態で、ある一人の考え方を妄信するというのもどうかとは思うが、この一冊はそんなに害のない(そして多くの人にとってためになる)一冊ではないかと思う。
普通の人が投資とかお金のことであくせくするのってどうなんだろね?だったら楽でほぼベストというやり方にしておけばいいんじゃない?という本書のスタンスには、とにかく好感が持てた。
最近、仕事の方で硬い専門書を読んで疲れる反動で、プライベートはとにかく軽い本が多い。
しばらくこの傾向続きそうです。
Sunday, March 15, 2009
コンビニで売ってた本
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