Friday, March 07, 2008

傘に機能をプラスする

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今日は参ってしまった。
天気予報ではおそらく雨は降らないだろうということだったのに、夜遅くになって降り出してちょうど帰るときに雨にあたってしまった。3月とはいえ、夜の雨はかなり冷たい。
こんなときはビニール傘の1本が非常にありがたいんだけれども、普段はどうにも傘を持って出かけるのはテンションが上がらない。外へ出るといったら電車移動が基本な僕は、傘をさしている時間、傘立てに立てている時間に対して、使わずに手に持っている時間というのがけっこうある。電車の中での時間というのはけっこう貴重なリソースでもあるので、本を読んだり、死ぬほど疲れているときは寝たりしたいのだが、そんなときに傘があるとけっこう不便だったりする。電車内のシートの端の席は傘がかけられるという理由で、雨の日は晴れの日の3倍ぐらいの人気を呈していると、僕は睨んでいる。

そんな傘だが、以前から欲しいというか注目している傘がある。
“Stand Umbrella” design: 坪井浩尚


この傘、その名のとおり自立する傘。傘の先の部分が3つに割れていて、バランスがとれるようになっている。先の部分がちょっと邪魔かもしれないけれど、これはかなりクリティカルな idea だと思う。
傘が誰にも迷惑をかけずに自分で立っていてくれる。ありがたいことではないですか。

バランスを見ると、どうもギリギリ立つぐらいにしか見えない。電車は加速度運動をするので慣性力が生じるし、大きな揺れもあるだろうからあまり実用性がないように感じるかもしれないが、そういうときは、3本の足を人間の足でそっと押さえてやればいい。モーメントというやつを考えたときこの効果ははかりしれない。
いい傘です。

傘を紹介することになったので、ついでにもう1本、ちょっと機能が付加された傘を。
“±0” の Umbrella  design:深澤直人

             
±0 はお馴染みかもしれないけれど、持ち手のところに小さなくぼみが。
傘を閉じてもっているとき、ちょっとした袋なんかをここにかけられるようになっている。
傘をもってるときってとにかく手の片方はうまってしまっているわけで、こういう全然大したことないのかもしれないけど一工夫がありがたい。ちなみに負荷は5kgまでいけるらしい。

モノが良くなると、人間は弱体化?してしまうのかもしれないけど、やっぱりこういうモノが世の中に出てくるっていうのは嬉しいものです。
 

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