Sunday, January 25, 2009

思考のボトルネックとかレアメタルとか

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①思考のボトルネックを解除しよう! <石川和幸>

1週間以上経過した原因不明の背中の痛み…「健康」のボトルネックの存在を以前よりなお大きなものとして感じています。。
さて、本書はinputを元にoutputしていく際に何がボトルネックとなっているのか、それをどう取り除いていけばよいのかという問いに対して、SCMを得意分野とするコンサルタントが方法論、想いをまとめた本。難しい内容は全く書いてないし、ディスカヴァーらしいゆるめのビジネス書ではあるが、はっとする部分は確かにあった。個々のビジネススキルや知識を増強していく前に、もっと階層が上の部分に注意を払うべきだが、それらは分かっていると思いつつも実はある程度の頻度で再確認しないと忘れてしまいがちだ。本書は思考のボトルネックを次の3つに分解し、さらにそれぞれのボトルネックを分解していく。
①知識のボトルネック
②選択のボトルネック
③生/活力のボトルネック

①の知識のボトルネックの部分に関しては巷にあふれる多くのビジネス書に書いてあるようなこと(しかもレベル低め)が多く月並。②③も割と当たり前な内容。…ではどこが本書のいいところかというと、2つあるように思える。一つは、思考のボトルネックについて1冊の本という形態をわざわざとっている点。何かの問題解決のシーンではなく、一人の人間の生き方を考える際には、ボトルネックについて深く掘り下げていくことよりも、むしろ常にボトルネックが存在するという事実を「意識」することの方が重要だと思うからだ。本書によって自分にボトルネックがあることを十分再認識させられる。意識さえできれば、人間、自分のボトルネックが何なのかは結構分かっていて、ツリーとか書いてうんうん考えて発見するようなものではないものだ。ボトルネックの存在をすっかり忘れてしまって、気がつけばアンバランスな自己研鑽に努めていたということの方がよっぽど頻度が高いことのように思う。日々のタイムマネジメントをしっかりやって情報を人一倍inputしているのに、何だか身についていないと感じることがあればまさにそれだ。
もう一つは、筆者のスタンス。この本は思考ツール提供の本ではない。人生を考える上でのヒントを提供する本だ。僕は人生を「かくあるべき」と断言したり、「こうすれば簡単さ」と安易なKnow-Howを綴るような冷めた本は好きでないが、本書の筆者のスタンスは以下のように明文化されている。

「つまり、頭だけでは全然だめで、そもそもの志、夢、情熱があってこその知識であり、思考のフレームワークであり、それがなければただの頭のお遊びになりかねない、あるいは、血も涙もない結論を導くおそれもあると思うようになったのです。」(p240)

人間らしい部分を忘れて、効率だとかフレームワークだとかボトルネック発見だとか言ってても虚しい。人間はロボットではないし、ましてや工場ではないのだから。

何はともあれ、自分の思考のバランスを見直したい方はパラパラとでも読む価値あります。


②レアメタル・パニック <中村繁夫>

2度美味しい1冊。
一つはレアメタルに関する知識を得れた点。本書では化学の元素記号表を見た以来、頭の片隅にあるだけで、しばらく見も聞いてもいないような元素の名前が数多く出てくる。そしてそれらが私たちの生活のなかでどう使われているのか、地球のどこに眠っているのか、市場規模はどれくらいなのか等々、いろいろ分かって面白い。意外と身近。本書を読むと、資源に乏しい日本はもっと躍起にならなくてはまずいんじゃないの?と危機意識を持てる。高度な製品の輸出を原動力としてきた日本だけに、非常に心配になる。
もう一つは、本書が半分は著者の自伝である点、そしてこれぞ商社マン的な冒険ストーリーが楽しめる点。僕は個人的にはこんなにワイルドなビジネスパーソンになるのはちょっとな…と思ってしまうが、読み物として非常に面白いし、こういう人は絶対これからも必要だと思う。豪快さ、リスクのとり方につき学ぶこと多々あり。
もっと多くの人が、日本にいる著者のような人の存在を知るべきでは?
 

2 comments:

t.mori said...

今の研究領域がレアメタル絡みなんでコメントしないわけにはww
もしかしたら本に書いてあったかもだけど、ここ数年の中国の動向が日本にとってあまり芳しくないっす。
ちょっと古い資料(2008/01)だけどもしお時間あればぜひ。
ttp://www.jetro.go.jp/theme/wto-fta/column/pdf/050.pdf
ttp://www.jcsh-web.com.cn/uploadfile/SHASI9000009.PDF

Leolio said...

資料tks!
日中経済協会の方の資料に、各レアメタルの中国名(漢字1字)がずらりと並んでいるのがウけた。
タングステンとか金のカラスだったしw

レアメタルといえばほんとに中国の動きがkey!
同じガメるんでも、無駄にならないようにちゃんと掘ってほしいものだね…
(紹介した本でも、中国の動向についてはかなり触れられてたよ)