Tuesday, October 16, 2007

技術倫理とかMcKinseyとか

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mixi でレビューしてた本の一部をこっちにも載せておこうかと思いまして、前回の entry に続いて、しばらく本のレビューをします。

          


①先端技術と人間―21世紀の生命・情報・環境 <加藤 尚武>

“technology × human”
21世紀的な倫理問題を取り上げた本で、大きな3つのトピックは「生命」「情報」「環境」。
NHK出版でもある本書の良いところは、このような大きな問題、そして全人類に関わる問題を非常にわかりやすく提起している点。
深く掘り下げる本はもちろん必要だが、多くの人の心に問題を投げかける本がなくてはいけない。本書はまさに後者であり、多くの人に読んでもらいたい。マスコミがはやし立てる傾向がある問題を冷静に、そして過度のバイアスをかけずに伝えている点も良いと思う。


②マッキンゼー式 世界最強の問題解決テクニック
 <イーサン・M・ラジエル, 嶋本 恵美>

世に蔓延するマッキンゼーの広告代わりの本(の一つ)。
この本は仕事に関する様々なケースを練習問題を通して学べるとうになっている。しかし、解説はというと、コンサルティングファーム(しかもマッキンゼー)という特殊な場所での仕事をベースとしてもので、多くのビジネスパーソンの仕事に汎用可能かどうかというと謎。
また、汎用可能だとしても、本書の練習問題(特に前半)が活きてくるのはある程度のレベルのビジネスパーソンだろう。
後半に関しては、誰が読んでもためになる内容だと思う。
まぁしかし、ファームの宣伝の域を出ない。
 
 

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