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①七回死んだ男 <西澤 保彦>
ロジックパズラー。
筆者はSF的な条件をきちっと定義した上で、本格派のミステリーを書いている。
今回のSF的条件。 それは主人公の「体質」にある。 主人公は同じ日を何度も繰り返してしまう体質の持ち主で、その体質を利用して、祖父の死を防ごうと奮闘する。 …が、なかなか防げない。そこにからむのは複雑な因果律なのか、それとも……
仕組みはわりと簡単に予想がつくかもしれない。 僕自身、比較的早く気づいた。 しかし、その仮説によって出る矛盾をいかにやりこめるか、最後に思わずなるほどと言って読み返したくなるような仕掛けがあり。
「時の螺旋」モノはけっこうあるけど、なんだかすんなりとその設定を受け入れてしまう作品。 読みやすい。
②東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~ <リリー・フランキー>
読んだのはけっこう前になるけれど、リリー・フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド氏に敬意を表して…
リリーさんの本にしては、真面目だ…という印象を受けると共に、これがリリーさんの正体なのか、とも思える作品。
リリーさんは昔から好きだった。POPEYEに「おでんくん」や「リリー君」風の絵と共に、異様な文章を連載していた頃は、POPEYEの最も楽しみなページになっていた。この人の下ネタで育ったところもある。なんだろう…この人はそんな簡単には語れない。真面目な顔してクレイジーなこと言ってるけどその裏に一種の悟りを感じるのは僕だけだろうか。まったく偉人です。
そんなリリーさんには、本名?のリリー・フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの他にもいろいろな名前が。
○リリー・フランキー・ゴーズ・トゥ・マニラ
○リリー・フランキー・ジェット・シティ
○エルビス・ウッドストック
○神楽坂五郎
○犬田ケン
○ユリ・サリバン
全く review になってないけど、とりあえず、限りなく奇人に近い偉人というところです。
Sunday, October 21, 2007
ゴーズ・トゥ・ハリウッド
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