Friday, January 11, 2008

初売りに思う

------------------------------------------------------------------------------------
1月初旬の初売りに合わせて買い物に出かけるのは毎年楽しい。
以前の entry でも書いたのだが、今年もいろいろ買い、あとは伊勢丹メンズ館でベルトやビジネスシューズでも買おうかというぐらいだ。(イセメンはなかなか Good な店で、ひとたび足を運べば他にも出費がありそうだが…)

流行
ところで渋谷や原宿で何気なく買い物をしているうちに、じわりじわりとチェック柄が流行ってきている匂いを感じた。ギンガムチェックやグレンチェック、アーガイル、千鳥格子なんかは流行り廃りのない定番なパターンなのかもしれないが、近年というか最近というかグレンチェックを良く見かけるようになったのは気のせいではないだろう。久しぶりに何軒も店を回ってビックリしたのは、メジャーなセレクトショップにタータンが多くなったという点だ。タータンはスコットランドの伝統的なチェック柄だが、僕は昔からなぜか感覚的に好きだった。しかし若い層をターゲットとしたアイテムの数はそこまで多いとは言えず、めぐり合えてもかなりの値段であることが多かった。それが、最近はアイテム数も増えてきているし、そこそこ手頃な値段で BEAMS や UNITED ARROWS のような大きなセレクトショップに並ぶようになった。昔4万円ぐらいしたようなウールのパンツと同等な質のものが2~3万円で売られている。この流通量の増加と価格の低下現象は明らかに流行サインであり、これから街でも良く見かけるようになるのではないかと思う。

量販店のアイテムや定価の決まった商品でない限り、ファッション界においては価格は好き放題につけられる。商品によっては粗利率がとんでもなく大きいのがこの業界の特徴で、原価なんてしれていることぐらい誰が見ても明白だ。価格をつける側は類似商品、競合店舗のプライシングを考慮しつつも、長年の勘で販売価格決定をするわけだから、その価格が下がっているということは基本的には高価格のままでは売れなくなったか、流通量が増加したかを意味することが多い。今回の場合、流通量、種類ともに増えているようなので売れなくなったというわけではない。売れるからこそ、置く店が増え、その結果、価格は抑えねばならなくなったのだ。
アイテム数が少なく高価格の状態でブームが巻き起こると、市場参入者が増加しアイテム数が多くなる。その結果価格は下がり、街でも希少さが低下する。その後スタンダードとなって長生きするか、しだいに流行から外れるか、どちらかの道を歩む…
ファッションの世界では意図的にこういう流れが作られていることが多いのだが、街でそんなことをふと考えるのもプロダクトライフサイクル分析風でなかなかおもしろい。

最近のメンズファッションでの例を他に挙げれば、ナロータイ、ジレ、スキニーなんかもそうだろう。
ナロータイがちょっと流行り始めたのは3、4年前ぐらいだろうか(僕の感覚では)。その頃は1本1万2千~1万5千円ぐらいして、アイテム数も少なかった。それが今や街でも多く見かけるし、メジャーなセレクトショップならどこでも6千~1万円ぐらいで幅広く売っている。
ジレ、ベストもそう。今じゃどこでもそこそこの値段で買える。スキニーパンツの流行もしかり。様々な価格帯で商品が用意されるようになった。
流行る前に完全に自分の好みで買っていたアイテムが街にあふれ出すとちょっとげんなりしてしまうこともあるが、それもファッションの一つの姿。僕は流行とかより、自分の感性のままに好きなものを好きなときに買う。そんなスタンスでショッピングを楽しみたいと思う。


web × sound
今年になって買ったものの中に、スウェーデンの Nudie Jeans のデニム、イタリアの BOEMOS のブーツがあるのだが、たまたま website を見てみると両社ともやっぱり音つき。この辺り非常に興味深い。こうなったら海外 website について徹底的にリサーチしてみようと思う。
Nudie Jeans の Video なんかすごく funny!!

Nudie Jeans : http://www.nudiejeans.com/start/

BOEMOS : http://www.boemos.it/

BOEMOS のブーツ。買ったのはこの型のヌバック。質と価格のバランスがなかなか良心的なところも気に入った。

 

No comments: