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IQ って何だ?
そう言われると、説明ができない。
僕が知っていたのは、“Intelligence Quotient”の略であって、日本語では知能指数と訳されていること。そして頭の回転の速さとか空間把握力の指標のように扱われていること。あとは誰それが IQ いくつだとかアメリカのライスさんが高IQだとか、MENSA なる高 IQ コミュニティがあるとか、そういうレベルのこと。
一つだけ言えるのは、IQサプリのような番組で IQ ○○相当とされている問題が1問解けたところで、その人はその IQ ではないということだ。完全に論理破綻している。
というわけで、手短なところで Wikipedia へ。
しかし、読んでもかなり曖昧。定義によってその数値の意味するところは変わってくるし、いわゆる頭のよさと相関があるかどうかも定かではない。
気がつくところといえば、その取り扱いに慎重で、かつ有識者はいざというときのために伏線をはっているということだろうか。
人間一人ひとりがもつ性質や能力、性格といったものは、2つの要因によって決定される。すなわち遺伝的要因と環境要因のことだ。このどちらか一方が人間の決定に影響しないということはほぼないのだが、たまに誤解されてしまうときがある。例えば、クローン技術が広く世に知れ渡ったとき世間ではヒトラーの複製が生まれてしまうのではないかという噂が生じた。確かにヒトラーと全く同じゲノム配列をもつ人間を作ることは可能かもしれないが、それでは遺伝的要因を押さえたにすぎない。そのベイビーを当時のヒトラーと完全に同じ環境で成人まで育て上げなければ、ヒトラーの複製はできない。これは到底無理だ。逆に、環境的な条件を全く同じにしてそれぞれ違う親から生まれてきた2人のベイビーを一緒に育てたところで、その2人は同一の人間にはならない。
ただ、人間の性質のうち、あるものは遺伝的要因の寄与が大きく、あるものは環境要因でほぼ全て決まる、というように2つの要因の寄与割合は性質によってある程度決まっているものだと思う(わからないが)。つまり何が遺伝して何があまり遺伝とは関係ないかが大体わかる未来がそう遠くなく訪れる。
今でもある程度のことはわかっているのだが、もっと細かくわかってしまう未来だ。
IQ も同様に人間の一つの性質であり、その遺伝的要因の寄与がどの程度なのかは今研究されているようだ。今のところ、その遺伝的要因の寄与割合はそれほどは小さくないとする考えが一般的だろう。
となると、IQ と知能とが関係あることが証明されてしまうとやっかいになる。
知能が高い親からは知能が高い子ができる傾向があるということが言えてしまい、さらには遺伝学的に民族を分けたときに知能の高い民族と低い民族がいるということが言えてしまう可能性が高いからだ。こうなると大変で、優生思想の蔓延る危険な世の中になってしまう。
知能というのは人間の性質の中でも、プライオリティーが高く、それに関係するかもしれない IQ の取り扱いには特別な注意がいるのだろう。
もしかしたら一部の人間はすでに知っているのかもしれないが(僕はこういうことに対しては非常に懐疑的)、基本的に、IQ の意味するところやその遺伝性質は Wikipedia の説明が曖昧さを多く含んでいたように、ブラックボックスの中だ。しかし、その箱がクリアになってしまったときに収拾がつかなくならないように、今慎重に扱う必要があるというわけだ。
とは言っても人間、自分の IQ は知りたいものだ。
子供の頃に、今思えば IQtest だったであろう試験を受けては結果が返却されないということがよくあった。上述の危険性のために個人個人が自分の IQ を知ることがないようにしているといった見方もできる。このような背景もあって、自分の IQ を知っている人はあまりいないだろう。
そして知りたい欲求と現実の制度とのギャップを埋めるように、IQtest サイトは数多く存在し、IQに関する TV番組も多い。テレビ朝日の「テスト・ザ・ネイション」などはその最たるものだ。
Wikipedia でも様々な IQtest の信憑性はないし、個人でなかなか測れるものではないとしているが、興味を持ったので、片っ端からやってみてサンプルを多くとってみた。
以下に僕がインターネットで集めてやってみた IQtest をちょっとした説明つきで並べてみるので、暇があったらどうぞ。ちなみに僕の場合、IQ 値が出るようなテストでは比較的テスト間のばらつきも小さく、意外に一定のレンジに収まった。
①世界でもメジャーな IQtest のベータ版
短時間で終わる。問題もけっこうやさしい。規則性問題のみ。
http://onemansblog.com/wp-content/uploads/2007/11/iqtest.swf
②世界でもメジャーな IQtest (①とほぼ同じ)
http://www.iqtest.dk/main.swf
③お試し版
とりあえず左の空欄12問をやって、大体のレンジを判定。
http://www.bergmandata.com/indexg.htm
④問題豊富
こちらのテストでは問題のジャンルが選べる。数字、図形、論理など、個別に問題に挑戦できるが、IQ 値を出すという主旨ではないような気もする。得意の Mathematical でも、レベルの高い問題はけっこう骨が折れる。普通にやっておもしろいサイト。ランキングもある。
http://www.iqtest.sk/index.php?jazyk=en&akcia=test
⑤バランス型
いろいろなタイプの問題が入っているが、知識系の問題もまじっていたりする。
それほど時間はかからない。
http://www.highiqsociety.org/iq_tests/
⑥欧州系
英語じゃない…が、IQtest に言語の壁はないので、読めなくてもできる。
内容はけっこうオーソドックス。
http://www.iqtest.websig.org/
⑦50問
variety に富んだタイプ。問題数は多いが、一つひとつがかなり軽め。
http://amadeus.upr.clu.edu/~carlose/Iqtest/iqtest.html
⑧10問。遊び度高し。
参考にならない。が、問題としてはけっこう楽しい。
http://www.afsgames.com/iqtest.htm
⑨異種
もはやゲーム。これはこれで楽しい。頭の体操か。
http://w1.nirai.ne.jp/h-kane/javalab/iqtest.html
⑩普通
難易度的にはやさしい問題が並ぶ。短時間でできる。
http://met.chu.jp/test/iq.htm
⑪15問
けっこう面白い。問題は他のとは違うタイプ。
http://shindankan.com/iq/
⑫問題難易度ちょうど良し
非常に簡単なものから、中ぐらいのものまで。
しかし僕の場合、全部やったのに結果が見れなかったという悲しいオチがあった。よって⑫番目。
http://derutcarf.s7.xrea.com/etc/iq/
以上。
Sunday, December 23, 2007
IQtest あれこれ
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